|
『歌と彷徨 1 』 中上哲夫 [ISBN978-4-8120-1946-7]
ラップ騒乱のいま、「吠える」の老いた子はぞくっときて、思わず懐かしさで目をつむったよ。中上哲夫のあの時代を読む淡々とした声に文字が上下左右から踊るのだ。ケルアックもプレスリーもいないけど、きっときみの心に、アイオワの風が吹き、滝や海の水が流れるよ。言葉の雪がどんどん降るなら、もう詩人の立派な魂があるってわけ、『歌と彷徨』に挑発されてね。映像に負けるな詩人ここにあり。
登録日: 2012/02/17 投稿: 経田 佑介様
|
|