朗読に画像と音楽が付いてくるという、ちょっと贅沢な朗読発表の仕方だという感じがしました。
中井さんの、都市の生活の中に話をする動物が紛れ込んできたりする不思議な詩の世界に、このイラストが少しずつ動くような映像はよく合っています。
中井さんの関西弁交じりの声がパソコンの中から流れてくるのも、妙な感じがしましたが、普通の読み方よりもむしろインパクトがあって、より伝わりやすいような気もします。
一口めは、甘くてちょっと可笑しくて、食べた後は、ちょっと酸っぱくてさみしい、全体として、そんな余韻が残る面白い作品集になっているのではないでしょうか。