私の住んでいる所は、田舎です。田舎でも、散居村と呼ばれる地域です。この散居村は日本国内最大とされ、二百二十平方キロメートルの砺波平野に七千戸程度が散在しています。江戸時代以降に、家々が離れ離れになって水田中に点在するため、屋敷の周りに「カイニョ」と呼ばれる屋敷林を植えて風除け等として、今日に至っています。また、『宮大工の鑿一丁から生まれた木彫刻美術館・井波』として、平成三十年度に「日本遺産」に設定されました。平生何も感じていませんでしたが、実は素晴らしい所だということを実感しました。(あとがきより)
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