李?莪詩人は生まれつきの詩人である。彼女は誰よりも端正に、詩人としての道を守ってきた詩人である。それは、彼女が特別な詩的才能を持っている人であることも、特異な人生の経歴を持っていることをも、意味するのではない。ひょっとしたら、李?莪詩人は、誰よりも平凡で素朴な生活で一貫してきた詩人であると言える。にもかかわらず、きっぱりと彼女を「まことの詩人」と言えるのは、彼女が自分と他者と世界に注ぐ、絶え間ない詩的熱情と、限りのない愛のためである。詩に対する彼女の切なる思いは、なかなか薄らぐことがなく、まるですり減らない灯心のように、引き続き詩心の炎を燃やす。その炎は、爆竹のように華麗であるとか壮烈ではないが、かすかな火種を保持しているかまどのように、温かいぬくもりで私たちの霊魂を溶かす魔力を持っている。(カン・キョンヒ 解説より)
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