もうわたしたちの時間は
残り僅かだから
心から思う
誰かその光る銃で
わたしたちを撃って
「復活」より
もう七冊目にもなって「これが最後の詩集」と作者はいうが、ほんとうにこれで終わっていいのか? これは詩人ならだれもが心の奥底に秘める痛みであろう。
詩人佐藤真里子氏は、この「消滅願望」に屈してはならない。新しい銀河鉄道のレールを、自分の素手で一本ずつ継ぎ足していかねばならないのだ。その傷ついた手をやさしく包んでくれるものが、いつか闇のなかから現れるだろう。(中略)
佐藤真里子の詩は、生涯をともにしたものとの永遠の別れという断崖をようやく超えて、新しい境地を開きつつある。詩のいのちこそ、永遠に新しく、永遠をも乗り越える。
その明日に期待したい。
(小笠原茂介・解説より)
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