【秋谷豊詩鴗館賞】
現代詩の閉塞状況を打破する鍵は、戦後詩史の空白を埋め、
ミッシング・リングを繁ぐことだ。この強い信念のもとで、著者は
詩集・詩誌の膨大な一次資料を踏査してきた。
ライフワークの結実した本書は、まさに現代詩論の転換点をなす
金字塔と呼ぶベき労作である。
(一色真理)
目次より
【1】
■ 戦後詩探究 1/敗戦からの出発
■ 戦後詩探究 2/戦後詩の展開
■ 戦後詩探究 3/戦後詩人群像
■ 戦後詩探究 4/廃墟の戦後詩誌
■ 戦後詩探究 5/女性詩の主張と展開
【2】
● 詩誌「荒地」論/戦後詩の構築とマイノリティ
● モダ二ズムの形骸化と残痕/詩誌「列島」・内部と外部の通路
● 詩誌「列島」に現われた対日講和/戦後詩・光と影の相剋
● 詩誌「列島」の中の反米的主張/定点を越える方法として
● 詩誌「列島」の現在と国際性/二つの『列島詩人集』
● 前衛芸術集団「夜の会」と戦後詩/詩誌「列島」結成に至る系譜
● 詩人の社会性と詩的言語/「列島ノート」より
● 戦後詩復興と抒情精神/「純粋詩」から「地球」創刊まで
● 戦後詩の中のヒ口シマ/詩人たちが原爆詩を書くための条件
● 現代詩博物館ヘの誘い/口語自由詩から敗戦まで
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